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スティーブ・ライヒの音楽

スティーブ・ライヒの音楽から想像するもの。

たとえば海岸の波の音。からだすべてが包み込まれるような、渦巻くような立体感。

たとえば現代の抽象絵画。

草間彌生はどうだろう。
大小無数の水玉に吸い込まれそう。

パウル・クレーはどうだろう。
不規則な色と形から、暖かさや優しさが伝わってくる。

ライヒの音楽の良さは、ひたすら繰り返されるフレーズの中にも人間らしい暖かさが感じられるところではないか。草間彌生やパウル・クレーも同じだと思う。

「クラッピング・ミュージック」は二人の人間の手で奏でられ、「ディファレント・トレイン」は人の声がサンプリングされて楽器がそれらを模倣していく。どことなく、人間臭い。そういうところから陶酔感だったり共感だったりが生まれるのかもしれない。

いわゆる「現代音楽」は戦後から1970年頃までに生まれた。そして21世紀の今、現代の音楽ではなくなって、「ひとつの時代の音楽」になった。

ライヒの音楽は「現代音楽」に分類されるのかもしれないけど、「ひとつの時代の音楽」を超えつつあるのかもしれない。

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先日あるバンドのライブを聴きにいき、心に響きました。その音楽がライヒの影響も受けていることを知り、棚の奥から引っ張り出したライヒのCD。素敵な再会になりました。

Cd

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