« 山田和樹さんのマーラーツィクルス(千人の交響曲) | トップページ | ラザレフさんのグラズノフとプロコフィエフ »

ラザレフさんのショスタコーヴィチ5番

2017/6/11(日) 14:30
東京オペラシティ コンサートホール 
日フィル 特別演奏会

チャイコフスキー  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 ニ短調 op.47

指揮    : アレクサンドル・ラザレフ
ヴァイオリン: 山根 一仁


~メール風に~

昨日の横浜定期演奏会の件、
ご丁寧にメールいただき、ありがとうございました。

お二人のメールに刺激を受けてワクワクしながら、
今日の会場の東京オペラシティーに向かいました。

Nさんのラザレフさんに対する感想は
まさに私も感じてきた事だったので、
あまりに一致していてびっくりでした。

熱さと統率力、その通りですよね。
演奏全体に緊張感があるんです。

それに音に対する繊細さ。
大きな音を鳴らしても汚なくならない。
微弱音は息ができなくなるほどの緊張感。

いちいち、うんうん、と頷いて読みました。

Mさんの、
ラザレフさんの体幹がぶれないから
指揮が明快で音の輪郭が感じられる、という話、
これは気が付かなかった!
でも確かにそうだと思う。
演奏中、私は指揮者を見るのが好きです。
これれら見方が変わりそうです。

それから今日の演奏、Nさんのお話通りでした。
超感動でした。特に第3、第4楽章がすごかった。

何年前だったか、
佐渡裕さんがベルリンフィルを指揮したとき、
この曲を振りました。

NHKでドキュメンタリーになってて、
その中で佐渡さんが第3楽章を
「白黒写真のように」と指示を出したのです。

その演奏はまさに白黒写真をイメージさせるもので
素晴らしい演奏だと思いました。

でも今日の演奏は違う。
ショスタ自身や庶民の苦しみや喘ぎが聞こえてきそうな
「おどろおどろしさ」がありました。

ラザレフさんは生のショスタを演奏したんだ、と思いました。
微弱音に、悲しさあふれた美しさを感じて切なくなりました。

第4楽章は凄みを感じさせ、Nさんの言う通り、
怒涛のクライマックスでも音の混濁はなし!
お見事です。

一方でこの楽章が単純な賛歌ではないと感じさせる理由は、
第3楽章のインパクトがあまりに強いからだと思いました。
いかがでしょう。

これこそラザレフさん+日フィルのパワーです。

因みにチャイコはピンときませんでした。
ラザレフさんは、
協奏曲ではソリストを際立たせるために、
オーケストラをやや控えめに鳴らせるようです。
ソリストが「タイプ」なら響くのですが
そうでないときは空振りになります。

ということで、私にとっては今回のチャイコは残念でした。
曲自体、あまり魅力を感じてないかもしれないです。
いろんなケースがあって一概に言えないのですが。

あと残念だったのはホールです。
低音で床が共振して音が濁ったように思いました。
また反響音がちと好きになれませんでした。

以前このホールで聴いたときは気にならなかったので、
座席の位置にもよると思いますが。
ホールの差って大きいですね。

私の最近のお気に入りは、
厚化粧で派手だけど美人タイプの(響きが華やかな)
サントリーホール、

素朴で質素な(響きは少な目だけどバランスがいい)
東京文化会館、です。

かなり無理矢理お誘いしてしまい、
ちと申し訳なかったかなぁ…と思ってましたが、
お二人のメールを読み、また今日の演奏を聴いて、
やっぱりお誘いしてよかったです。

お忙しいところお時間をいただき、
ありがとうございました。

また、お話聞かせて下さい!



bud


Photo

|

« 山田和樹さんのマーラーツィクルス(千人の交響曲) | トップページ | ラザレフさんのグラズノフとプロコフィエフ »

アレクサンドル・ラザレフ」カテゴリの記事