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ラザレフさんのグラズノフとプロコフィエフ

2017/6/17(土) 14:00 東京文化会館
日フィル 第691回 東京定期演奏会

グラズノフ   バレエ音楽《お嬢様女中》 op.61
プロコフィエフ ピアノ協奏曲第1番 変ニ長調 op.10
プロコフィエフ スキタイ組曲《アラとロリー》 op.20

指揮    : アレクサンドル・ラザレフ



お嬢様女中も、ピアノ協奏曲も、スキタイ組曲も、
どれもラザレフさんの魅力満載。

特に印象に残ったのは、お嬢様女中。

この曲は寝る、と思っていたのに、
あまりの美しさにびっくりして寝れなかった。
こんなに美しく華やかな曲だったのか、と改めて驚いた。

次々と移り変わるシーンごとに、
微妙に色彩が変化するバレエの舞台が目に浮かぶようだった。
チャイコフスキーのような馴染みやすい旋律は少ないけど、
オーケストラの音の響きがとても心地よい。
作曲がよいだけではなく、
各パートの黄金律を見出したラザレフさんにも拍手。

この演奏で、バレエを観てみたい。
こういううれしい誤算は演奏会の楽しみだと思う。

ピアノ協奏曲はいつもの控えめなラザレフさんはどこへやら、
元気いっぱい、まるでピアノをけしかけるような仕草、
フィナーレでは、オーケストラに負けるもんかと若林さんの必死の形相。
ソリストの背景のような控えめなオーケストラもそれなりに味があるけど、
今日の協奏曲は迫力満点。

スキタイ組曲はロックコンサート顔負け?の
大迫力と大音量を味わえた。
それなのに音のつぶつぶがキラキラして、
ポロポロこぼれ落ちてきそうに聴こえるのが、
ラザレフさんのすごいところ。
ほんと、すごいな。

それでも私の中では、
スキタイ組曲にかき消されることなく、
お嬢様女中の勝ち。
演奏の美しさが勝りました。

東京文化会館の席は、4階の最前列、
ステージもよく見え、音もよく響き、まるでS席。
目を閉じても音の立体感を感じたし、
素朴で楽器のそのままの音が聞こえてくるような響き。
今日の演奏の音のつぶつぶのキラキラ感は
ホールのおかげもあるな。
改めていいホールだなぁ、と思った。


bud


_201706

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