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小澤征爾音楽塾 「カルメン」

2017/3/26(日) 15:00 東京文化会館
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXV

ビゼー:歌劇「カルメン」


舞台も楽しんだし、オーケストラも素晴らしかったし、ホールの音も良かったし、満足だった。

ストーリーは簡単なので字幕を細かく追う必要もなく、
歌手の歌声や演技に集中できた。

これから先活躍が期待されている
若手の歌手たちなのだろう、
圧倒的迫力ということはなかったけど、
オーケストラやホールに負けずに頑張っていた。

オペラに限らずライブを楽しむということは音楽を身体全体で楽しめるのがいいところではあるけど、
一般庶民は歌手の表情がわかるような席には座れない。
その分歌手は声と身体で表現する必要がある。
その点を考えずに録画と比較するとなんとなく物足りなさを感じてしまうところがあるけど、録画との違いを感じさせないようなすごい歌手もいるのだろうな。

1幕と4幕にフラメンコの踊りがあって、これも素敵だった。
オペラって贅沢だなぁと思う。

12月にNHK交響楽団が演奏会形式で演奏した録画を観たけど、歌手の迫力もすごかったし、演奏も素晴らしかった。ただ、オーケストラの音が重厚で「フランス人が作ったスペイン音楽」というよりは純粋なドイツ音楽という雰囲気だった。

今回の演奏は序曲からテンポが少し遅めで落ち着いた雰囲気、NHK交響楽団の演奏よりずっとフランスの空気を感じたし、演奏の違いが分かって面白かった。フランス音楽であることをずいぶん意識しての演奏だったのではないかと思った。

今まで、
「火刑台上のジャンヌ・ダルク」をまつもと市民芸術館で、
「フィガロの結婚」、「子供と魔法」の2つの演目をよこすか芸術劇場で、
楽しんできて、今回は4回目。

通して振り返ってみると、
今回の東京文化会館の「カルメン」が全体の音のバランスがよかったように思う。
席はステージに向かって左手3階の4列目で、ステージは比較的よく見えた。
最初の音を聴いたとき「あー遠いなぁ」と感じたのは、
音があまり響いてないからだと気がついた。
逆に歌手の声はとてもよく届く。
いままでは頭の中でオーケストラの音量と歌手の歌声のボリュームを補正していたのに、今回はその必要がなかった。
これって、もちろん演奏が素晴らしかったこともあるけど、東京文化会館のホールがオペラと相性がよいのだろうと感じた。またここでオペラを観たいなぁ。

今回は小澤征爾さんと村上寿昭さんの振り分けで指揮をされていたが、感覚的に小澤さんの方が多く振っていたように思う。1幕、2幕の終了後にそれぞれ25分の休憩が入って、3時間45分。長いオペラだと思うけど、カーテンコールでも元気な姿を見せてくれた小澤さんにうれしくなった。

tulip

音楽監督・指揮  : 小澤征爾
指揮       : 村上寿昭
オーケストラ   : 小澤征爾音楽塾オーケストラ
合唱       : 小澤征爾音楽塾合唱団
児童合唱     : 京都市少年合唱団

カルメン:サンドラ・ピクス・エディ
ドン・ホセ:チャド・シェルトン
ミカエラ:ケイトリン・リンチ
エスカミーリョ:ボアズ・ダニエル


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Photo



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