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ブラームス 至極の室内楽

第11回 横浜山手芸術祭 オープニングコンサート
「ブラームス 至極の室内楽」

2017年1月29日(日)18:00
ベーリックホール

モーツァルト ヴァイオリンとヴィオラ(チェロ)のための二重奏曲 ト長調 k.423
モーツァルト (鏡、という、ヴァイオリンの二重奏)
ブラームス 弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 作品51-2
ブラームス 弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 作品36

依田真宜(ヴァイオリン)
鍵冨弦太郎(ヴァイオリン)
戸原 直(ヴァイオリン・ヴィオラ)
田原 綾子(ヴィオラ)
加藤 陽子(チェロ)
山本 直輝(チェロ)



室内楽って、その言葉の通り「室内」で聴くのがいいなと思う。

ベーリックホールは観客60人でいっぱいになるくらいの広さ。かつての外国人私邸のリビングで、まさに「室内」だ。大きなホールと違い、楽器の振動が肌で感じられる。木の床からはチェロの響きが伝わってくる。演奏者の息遣いも感じ、なんとも贅沢。

そんな中で聴くモーツァルトとブラームスはすごい迫力だった。
若くて物静かな印象の演奏家たちの、いったいどこから、こんなパワーが出てくるのだろう。

特にブラームスは、録音では退屈な印象を持ったのに演奏ではすっかり引き込まれてしまい、自分でもびっくり。生演奏のすごさ。

四重奏曲も六重奏曲も、ヴィオラの音がとても魅力的だった。ブラームスは中低音が大切だと聞いてていたが、今回間近でヴィオラの音を聴いて「このことか」と腹落ちした。艶めかしく、腹の底から突き上げるような音色にすっかり参ってしまった。ヴィオラが弾いていて一番楽しいのではないかな、と思ったくらいだ。

アンコールではブラームスの六重奏曲 第1番から第3楽章を弾いていただいた。
これも聴きたかった曲だったのでうれしかった。

そういえば、モーツアルトの「鏡」という曲、不思議な曲だった。
1枚の譜面を上下から見て、2人で演奏する。
こんな曲があるのか、とモーツァルトの天才ぶりを改めて感じた。

素晴らしい演奏会でした。
ブラームスの弦楽合奏をこんな「室内」でまた聴ける機会を楽しみにしていよう。

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