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山田和樹さんのマーラーツィクルス 第3回

2015/2/28(土) 15:00~ オーチャードホール

武満 徹   弦楽オーケストラのための「3つの映画音楽」
マーラー   交響曲第3番 ニ短調

指揮  : 山田 和樹
アルト : 山下 牧子
栗友会合唱団、杉並児童合唱団

まずは、バンダでトランペット(ポストホルン)を吹いたオッタビアーノさんと、トロンボーンの藤原さんに拍手。オッタビアーノさんは、まさか録音では?と思うほど完璧な演奏に思えた。ふたりとも素晴らしい演奏だった。感謝です。

次に6楽章。出だしの弦楽合奏ではとても小さく繊細な音で弦楽合奏が始まり、最後の大音量クライマックスまで導かれていた。音の美しさに心が洗われる。

全体を通して、厚化粧ではなく、かといって平たんでもなく、後からじんわりと感動するよう。

曲の最後が素晴らしかった。演奏はもちろん、聴衆も拍手を我慢し100分の余韻を楽しんだ。沈黙が破られた瞬間、鳥肌が立った。私の場合、演奏会会場を出た後に感動が押し寄せてきた。

反面、あれ?と思うことの多い演奏でもあった。オッタビアーノさんと藤原さんの金管以外はいまひとつ乗り切れていないように感じた。あちらこちらで音が外れたり遅れたりしたため、気になった。全体的にゆっくり穏やかな雰囲気が多い曲なためか、ちょっと音が外れても目立つ。また1楽章の後半でいろいろな旋律が出てくる箇所など、楽器群ごとにタイミングがずれているように感じる箇所がいくつかあった。

そうは言っても、曲の途中で涙がこみ上げているおじさんも近くにいたので、当然万人が否定的なわけでもない。私ももちろん感動した。しかしだからこそ気になった点が残念でもあった。

1週間前の2番が私にとってあまりにも感動的すぎたのかもしれない。

私にとってクラシック音楽は感動を楽しむためにあり、批判を楽しむものではない。音楽好きのひとりとして、まずは楽しむ努力をすることは大事だと思う。涙がこみ上げていたおじさんは「よかった~」って言いながら会場を後にした。こういう風に純粋に音楽を楽しむことが大事なんだな、と改めて思い知らされた。clover

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