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ラザレフさんのラフマニノフ交響曲第3番

2013/1/26(土) 14:00~ サントリーホール
日フィル 第647回東京定期演奏会

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 ハ短調
ラフマニノフ 交響曲第3番 イ短調

指揮  : アレクサンドル・ラザレフ
ピアノ : ハオチェン・チャン

きっと今頃ラザレフさんは「今回の交響曲第3番はとても良い出来だったわい」とほくそえんでいるに違いない。

まずは最初から最後まで続いた緊張感。1楽章最初の木管ソロに続いて出るオーケストラの強奏から始まり、音がビタッと揃ってすごい迫力。オーケストラの上に音のうねりが見えるよう。

次に音の繊細さ。特に弦は柔らかくて美しく、かつ微妙な強弱や揺れなど細かいところにも気配りがあった。特に2楽章だったか、第1、第2ヴァイオリンの掛け合いのところは私の席から真正面となるため見た目にも美しくステレオ効果抜群、チェロやヴィオラも加わると3Dで聞えてくる。木管や金管もそれぞれのパートがくっきり聞えて響きがとても美しい。こんなマイナーな交響曲でこれだけ感動させることができるラザレフさん+日フィルに感謝。お金で買えるものではないから。

協奏曲2番もチャンさんのピアノに迫力があり素晴らしい演奏だと思ったが、どうも聴いていてしっくりこなかった。ピアノの音が硬いというか、オーケストラの音に合っていないというか。ラフマニノフのロマンティックな旋律よりはバリバリの現代曲のほうが合うのでは?と思ったほど。これってもしかしたらピアノが悪い?調律が悪い?過去の東京定期で聴いたピアノ協奏曲でもいまひとつ納得できないことが多いのもそのせい?などいろいろ考えてしまった。

以前小さなピアノコンクール入賞者発表会を聴きに行った時、どの演奏者の音もきれいに感じることができなかったため、後から演奏者にそのことを話したら「調律師が以前と違って音が変わった」と聞きびっくりしたことがあった。その因果関係の真偽はわからないし今回私の感じたことと関係あるかどうかもわからないけど、少なくとも言えるのは今日の協奏曲2番の演奏に対する私の感想と妻の感想はこれまたびっくりするほど同じだった。

しかしアンコールで弾いてくれたヒナステラのピアノソナタは素晴らしかった。若さの勢い、鋭さ、そんなものがビンビン伝わってくる演奏だった。ほら、やっぱり現代曲のほうが素敵だ。

今月初めにスイスのGENEVAというスピーカを購入しその音の柔らかさに感動したことを前回書いた。今回ラザレフさんと日フィルの演奏するラフマニノフに同じような柔らかな音を感じた。2009年4月にウィーン旅行して現地でオーケストラを聴いたことでウィーンと日本の音の差を感じたことを以前書いたが、実は日フィルの音はウィーンで聴いた音に近づいているのではないか、などと思ったりした。いや、そう思いたい。次回のラザレフさんの来日、楽しみだ。

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