« 佐渡さん+東フィルの第九 | トップページ | 小澤征爾さんの「蝶々夫人」 »

シューマンとブラームス

1/21(土) 14:00~ サントリーホール
日フィル 第637回東京定期演奏会

メンデルスゾーン  序曲《美しきメルジーネの物語》
シューマン     ピアノ協奏曲 イ短調
ブラームス     交響曲第1番 ハ短調

指揮  : ラン・シュイ
ピアノ : 田部 京子

「クララ・シューマン 愛の協奏曲」という映画を2009年に観た。その時はあまりいい印象はなかったけど、最近になってシューマンとブラームスの曲を聴くたび、その映画を思い出す。中学校の音楽室に飾ってあった絵でしか知らなかった2人の作曲家のイメージが変わった映画だった。映画なのでフィクションの部分が多いと思うけど、シューマンとブラームスのキャラクターは意外に正確だったのではないか、と勝手に思っている。

調べてみると田部さんのピアノはどうやら初めて聴いたようだ。マイルドで優しくて、シューマンがクララを想って作った曲だとしたらその演奏にはぴったりだと思った。華やかさはあまり感じなかったけど、オーケストラもそんな田部さんに合わせるように優しく、控えめな音だったように思う。特に第2楽章はキレイだった。どちらかというと地味目な演奏は日フィルらしくない、聴いている方としてもちょっと不完全燃焼、という気もしないではなかったけど、11月のラザレフさんと岡田さんのショパンのように、協奏曲としてはバランスのとれた演奏だったように思う。そう、協奏曲はソリストとオーケストラのバランスがとても大事だと思うから。ちなみに妻は隣でバクスイしていた。

後半のブラームス、頭がスッキリした妻は絶賛していたが、私は自分の持っているイメージとちょっと違ったかな、と感じた。金管と、なんとなく軽めのティンパニが強くて、どちらかというと華やかな音であるように感じた。自分は重厚さと若くて純粋な甘さのあるブラームスを期待していたので、こんなブラームスもあるんだな、と思った。特にティンパニは大活躍するだけにもう少し渋い音だったらよかったのにな、と思った。また第2楽章のヴァイオリンソロはあまり好きな音ではなかったかな。とはいえ第4楽章は特にスッキリ感は強かったので決して悪い演奏ではなかったと思ったし、自分の持っている日フィルの音のイメージだった。

今週は仕事が忙しく、睡眠不足と疲労が溜まって回復できないまま当日を迎えた。リフレッシュにはなったけど自分の感性にビビッっと訴えてくることはあまりなかった。十分な気力と体力がないと感じることができるものもできなくなる。音楽を味わうには十分な睡眠が重要だ。一晩寝ただけじゃ回復できないのは歳のせいか!?

|

« 佐渡さん+東フィルの第九 | トップページ | 小澤征爾さんの「蝶々夫人」 »

演奏会日記」カテゴリの記事