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シズオ・Z・クワハラさんのライヒと春の祭典

1/28(土) 14:00~ サントリーホール
日フィル 第627回東京定期演奏会

W.シューマン アメリカ祝典序曲
ライヒ 管楽器、弦楽器とキーボードのためのヴァリエーション
ストラビンスキー バレエ音楽《春の祭典》

指揮 : シズオ・Z・クワハラ

 今回の演目は3曲とも楽しみにしていたが、自分にとってはそれぞれ不完全燃焼となってしまった。

 アメリカ祝典序曲は演奏会前にCDが手に入らず聴きこめなかったためか、曲が頭の上を素通りしていってしまい、気がついたら終わっていた。現代曲ということもあるけど、曲が頭に浸み込んでくる余裕がなかった。自分の感性が曲についていけなかったのが悔しい。聴きこんだらいい曲だって思うような気がしたので、なおさら残念だった。

 ライヒはCDを購入、演奏会前に何度か聴きこんだ。モンドリアンの絵のような単調で緻密な繰り返しのなかに微妙な変化があり、聴いていて頭が静かに澄んでいくような曲だと思った。生の演奏を聴いてどう感じるのか楽しみにしていた。妻はライヒにはまってしまい、ベスト版を買って聴くようになった。
 実際の演奏を聴いてみるとCDとはずいぶん違う印象を受けた。「ライヒの曲はCDで聴いたほうがいいのかな?」妻との意見が一致した。電子オルガンの音も含めて曲全体に透明感を感じることができず、そのために自分にとってのこの曲の良さが伝わってこなかった。何故そう感じたのかはわからないのだけど、もしかしたらサントリーホールの残響が大きいために音1つ1つの明瞭さが失われてしまったからかもしれない。もしかしたら電子オルガンの音量がオーケストラに比べて少し小さかったのかな。もしかしたらスピーカーが正面を向いており自分の席はステージの真横なのでそのせいかもしれない。
 演奏中は、単調な曲の中で微妙なクレッシェンドをつけたりバランスを調整したりしようとする指揮者の意図を指揮から感じ取ることができた。曲が終わった後の演奏者の安堵した表情からもとても緊張を強いられる曲なんだ、ということも伝わってきた。その割には演奏後の拍手が少なく、指揮者とオーケストラがかわいそうに思ってしまった。今回の演奏では個人的には満足は得られなかったけど、こういう曲をどんどん取り上げてチャレンジしてほしい、と思った。本当にご苦労さまでした。

 春の祭典を生で聴くのは何回目だろう、サントリーホールで、日フィルで聴くのは初めてだからこれも楽しみにしていた。過去の演奏はほとんど記憶にないので比較は難しいけど迫力と勢いのある素敵な演奏だったと思う。
 第1部の最初から感じたのは管の音がシャープでアグレッシブな感じ。演奏者の息遣いも伝わってきて迫力満点。サントリーホールの華やかな残響も華を添える。ホルンのベルアップも8本揃うと圧巻。カッコイイ。ただベルアップしたときに隣のホルンのアサガオの部分がちょうど耳の真横になっていたので、うるさくないのかな?なんて余計な心配してしまった。
 残念だったのはなんとなく音の厚みを感じることができなかったこと。弦の迫力が足りなかったのかな。また第2部後半のティンパニの音が少し物足りなかった。もっと前面に出ても良いのではないかな、と思った。
 自分にとってはとっても好きな曲で、生も何回か聴いて、それによって驚きや感動する部分が以前に比べて少なくなっているのかな、と、自分自身の感性に残念に感じた部分もあった。

 昨年後半からブルックナー、マーラー、第九、と長い曲を聴くモードに入ってい
たので、久々の短い曲に物足りなさを感じた面もあったのかも。

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