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第1659回 N響定期演奏会(ネルロ・サンティ指揮)

11/21(土) 15:00~ NHKホール
N響 定期公演
レスピーギ  交響詩「ローマの噴水」
レスピーギ  森の神々
ヴェルディ  歌劇「オテロ」から「柳の歌」「アヴェ・マリア」
ストラビンスキー バレエ組曲「火の鳥」1919年版
指揮  :ネルロ・サンティ
ソプラノ:アドリアーナ・マルフィージ

 朝インフルエンザの予防接種を受けてから渋谷に向かいました。今回の11月定期でしばらくN響とはお別れです。ちょっとさびしいなぁ、と思いつつ渋谷に着くとすんごい人ゴミ。今年も年末が近いんだなぁと実感し、最後でよかった、と正直思った。

 途中渋谷で寄り道したけど2時過ぎには会場入りし、いつものように座席に座ってプログラムを読んだり椅子のならんだステージを眺めたり。こんな時間がコンサートを聴く前はとても大事だね。少しずつ気持ちを高めていくのは演奏者だけじゃないんですよ。でもあれ?ステージの配置がなんだかかわってる。普段脇役のチェレスタがステージのど真ん中に。なんとも異様な風景。 

 曲が始まってわかりました。チェレスタの音は噴水の水の音を表現しているように感じる。まさにステージの真ん中から水がこぼれ出ているような、そんな気がしました。とはいっても、やっぱりレスピーギはよく良さがわからない。もしかしたらサンティさんの演奏で、とも期待したけどやっぱり眠気に負けてしまいました。ゴメンナサイ。

 前半2曲目は森の歌。この曲と後半のオテロはソプラノのアドリアーナ・マルフィージさんが出演。2年前のボエームを歌った人だ。とても期待していたけど、この曲はイマイチ好きになれなかった。レスピーギの曲だからかなぁ。マルフィージさんの声がバックのオーケストラに負けてしまい、聴きづらい。N響黙れーって思った。気がついたら子守唄のようなマルフィージさんの声を聴きながらまどろんでいる自分がいました。またまたゴメンナサイ。

 さすがのサンティさんの指揮でも今回はだめか。と中ばあきらめかけて後半。ところが。

 ヴェルディのオテロが始まるといきなりビビッと背筋に戦慄が走りました。やっぱ、寝てる場合ではない。言葉は全くわからないのに切なさに胸がしめつけられるような感覚を味わいました。バックのN響の音もささやくような微(美?)弱音が素晴らしくマルフィージさんと一体化してました。マルフィージさんのなんとも切ない歌声に2000人の観客が息するのを忘れました(きっと)。拍手しながらみさちんに「よかったねぇ」と話しかけるつもりが声にならず涙があふれそうになりました。この15分のためだけでも来てよかった、と思いました。マルフィージさんに感動。またN響をうまくコントロールしたサンティさんに感謝です。素晴らしいヴェルディでした。ますますもう一回本場でオペラを聴きたくなってきたぞ!

 感動覚めやらぬうちに火の鳥が始まってしまった!もうちょっと待ってぇって言いたかったが火の鳥は待ってくれなかった。こんな風にはじまっていたのか、と思いながら慌てて体制を立て直す。いろいろな楽器が鳥や動物の鳴き声のように響き合ってとても華やかだった。まるでラベルの曲を聴いているような。みさちんはプロコフィエフのようだ、と言っていた。感じ方はそれぞれなんだね。ストラビンスキーもまた、すごい芸術家だったのだ、きっと。

 「こもりうた」のところだったか、私はすっかりチェレスタの音だとおもっていたが、実はハープの音だった。CDでばっかり聴いているとわからないことがあるんだ。「終曲」の最初の強音のところなど、見事にびしっとそろってさすがサンティさんですね。後ろから見ていると体はほとんど動かないし、指揮棒はちゃんと振れているのかいな、どうしてこんなんで演奏がびったしあうのかな、などと心配になっていたけど今日N響アワーでサンティさんがブラームスの1番振るのを見ていてなぁるほど、これなら納得、と思いました。体は丸太のように動かないけど指揮棒はしなやかに舞っていました。時々「にっ」って笑うサンティさんがかわいい。

 しかし残念だったのは金管。特にホルンにはまたまた失望。音は硬いし外すし、聴いていてはらはらしっぱなし。小学生のおさらい会じゃぁないんだから。たのむ~なんとかしてくれ。たまに音を外すんならそれは仕方ない。生演奏だからいろいろあるだろうよ。それも味があっていい。でもこんなにしょっちゅう外されたらいくら素人の私だって気になって仕方ない。みさちんは「きっと楽器が悪いんだよ。日フィルからホルン借りたらいいのに。」などと言ってた。そうか、楽器のせいか。そう思いたいね。

 今日のN響アワーでサンティさんは次の定期演奏会ではアイーダを演奏会形式でやりたい、と言っていた。もし演るなら、聴きたいなぁ。

 今回サンティさんも指揮台に上がるのに一苦労していた。2年前のボエームのときよりずいぶん弱った感じだった。是非来年も来てね。N響のはなさか爺さんみたいなサンティさん!すてきな演奏をありがとう。

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