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第1654回 N響定期演奏会

プロコフィエフ 古典交響曲 ニ長調 作品25
ストラビンスキー バレエ組曲「プルチネルラ」
モーツァルト フリーメーソンのための葬送の音楽 K.477
ハイドン 交響曲 第104番 ニ長調「ロンドン」

指揮 クリストファー・ホグウッド

 緊張感のある演奏でした。私が学生の頃とても有名になった指揮者だし、プレヴィンのようなヨボヨボの演奏なんだろう、と覚悟していたので嬉しい想定外でした。

0926_4   演奏会開始前に写真を撮りました。いつもよりとても小編成。プロコフィエフはもっと大きな編成かと思っていたら違いました。曲も15分くらいと短いし、ある意味「序曲」と同じような位置づけで演奏するんだね。旋律の唄わせ方は上手いな、とは思ったけどどちらかと言うと少し退屈で眠かった。

 ストラビンスキーではプロコフィエフよりさらに小編成。ヴァイオリンの後ろの椅子が放置され、何ごとか、と思った。また第一、第二ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、の各主席奏者が弦楽四重奏のように座ってその後ろに他の演奏者が座る、というかなりイレギュラーな配置。見ているだけで面白い。自宅にあるCDは声楽が入っていたが今日の演奏は楽器のみ。曲の始めでは「古楽器に替えたか?」と思うほどバロックの匂いぷんぷんの演奏だった。そこにストラビンスキーの変な和音やリズムが混じってなんとも驚かされた。CDを聴いているだけでは決してわからない、生演奏ならではの感動を覚えた。

 モーツァルトはいまひとつ。なんとなく全体の音のバランスが悪く感じた。ハイドンの後でアンコールとして聴いたらまた別の感想を持ったかもしれないな。ハイドンはもともと興味がなかったので今回は聞き流しかな、と思っていたら、うれしい誤算でした。ストラビンスキーの古楽器風演奏からは少し趣を変えてまたびっくり。指揮棒なしで身体全体での表現にN響メンバーが答えている感じ。旋律が唄っている。第4楽章の途中で音が途切れるところがあったのだが残響のみがホールに響く緊張感が心地よい。客席もみな息をのんでいるのを感じる。最後は背筋に電気が流れる気がしました。

 客席のマナーもよかったなぁ。ホグウッドの迫力にのまれたか。おまけに席の前と左右は空席でゆったり。いやいやお得な演奏会だった。

 ホールについて一言。
サントリーホールでの日フィルの演奏があまりに華やかできらびやかだったので、プロコフィエフの最初の音を聴いたとき、「体育館で聴いているみたい」って感じた。同じ会場で同じオーケストラを聴き続けるのは違いがわかって面白いけど、適当に他のコンサートにも浮気しないと見方が狭くなってしまうな、と思った。そういう意味でサントリーホールの日フィルの定期演奏会に乗り換えてよかったな、と思いました。サントリーホールは、一応世界標準であろうウィーンの楽友協会の響きに近い音だったし。10月、11月はどっちも聴くので楽しみです。

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