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中島義道さんの本「続・ウィーン愛憎」など

P5013550_  webで題名検索して何も考えずに買った本です。後で気がついたのですが、「うるさい日本の私」の著者でした。行きの飛行機で読んでとても興味深かったので少し紹介。

 

 奥さんと離婚寸前、息子と断絶寸前の家族空中分解状態でウィーンに移住する計画について書いていました。ウィーンの人の気質だとか、文化だとかにも触れていて興味深かったのですが、特に音については考えさせられました。中島さんの言うようにウィーンはとても静かです。大通りに出てもがなりたてるようなスピーカの音はないし、地下鉄やトラムも必要以上の案内はないし、トラムの警笛も「カランカラン」とベルの音だし、ただ人々の雑踏があるだけです。

 

P4163153_  トラムのなかでも携帯電話で話をしている人は少ないし呼び出し音は昔ながらの聞きなれたGSMのメロディーです。街を歩いていても得意げに携帯電話で話しをしているのはアジア人か低所得者層の人に見えました。

 

P4163201_  きれいな身なりをしている人に限ってカフェやトラムや公園で携帯電話を使いません。ましてや日本のように携帯電話とにらめっこしている人はほとんどいません。カフェでふんぞり返って独りでケータイを操作していたアジア人はとても滑稽に写りました。他のヨーロッパ諸国はどうだかわかりません。でも携帯電話に関してはとても保守的に感じました。日本では「お手紙の文化」、ヨーロッパでは「会話の文化」ということでしょうか。

 

 ケルントナー通りに面したT-Mobile、A1、Orangeといった携帯電話事業者のショーウィンドウを見ると、端末はNOKIA、SAMSUNG、SONY-Ericssonが種類としては多かったと思います。でも実際に使われているのはNOKIA、SAMSUNGが多かったです。ただ使い方としては「電話機として使っています」と言った感じでした。HSUPA端末(PC用)も店頭では見かけましたがどこまで普及しているのか。ウィーン郊外のシェーンブルン宮殿で日本にメールしたら、いきなりGPRSに落ちたりするから、3Gのインフラもまだ不十分なのかな、と思いました。

 

P4163187_ 話がそれました。そんなわけでウィーンの街がとても心地よいのは、とても静かな街であること、携帯電話が偉そうにはびこっていないこと、が理由かもしれません。それでも中島さんはうるさくなったと言っています。確かに時々イヤホンから音が漏れている若者を見かけました。シャカシャカ音を漏らさないというマナーはまだ普及していないようでした。昔はどれほど静かだったのか。

 

 私自身もウィーンの街でとても快適に過ごせたのは、20年前にタイムスリップしたような携帯電話のない世界、もしかしたら日本ではすでに体験できないかもしれない商店街や店頭でのスピーカのがなり立てる騒音がない世界、を感じたからかもしれません。

 

 携帯電話の開発に携わる私がこんなことを言うのもどうかと思いますが。。

 

*コメント*

携帯ショップの写真見たかった

投稿: みさちん | 2009年4月27日 (月) 21時17分

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